野口整体とは、戦中・戦後にわたって野口晴哉(のぐち はるちか)氏の確立した整体を中心とする健康法のようなものです。

その特徴は、体の不調と心の状態を一貫したものとして考えるところ。

日本の整体に大きな影響を及ぼした整体法のひとつであり、現在の整体の多くが野口整体から何らかの影響を受けているといわれています。

整体は、骨格や筋肉のゆがみを正すのがその基本ですから、症状に応じてゆがんだ骨格を正せばとりあえず症状はおさまります。

しかし、野口整体の場合はこれで終わりではありません。

ゆがみを正すだけではなく、そのゆがみの原因を取り除くことが必要だと野口整体は考えます。

そして、その原因の多くは心にあるというのが野口整体の基本なのです。

心身が一体であるという考え方のもと、心の状態を改善することによって体の状態を改善していこうとします。

心の状態をみるためのアプローチとして、野口整体ではみぞおちの固さをみることがあります。

みぞおちが固くなっているということは、心に何らかの問題があるということです。

何か辛いことを抱えていたり、わだかまりがあったりする人は、みぞおちが固くなっているというわけです。

また、単純に体のゆがみを矯正するのではなく、その人の持つ体の癖をある程度受け入れたうえで、その人に合った調整を行うことで自然治癒力を上げようとするのも野口整体の特徴だといえます。

体にとって自然な状態を維持することが心身の健康につながるとして、体全体の調和を目指した施術を行うのです。

具体的には、整体院によって違いはありますが、気を体に送り込み、物理的に大きな力を加えなくても体に十分な刺激を伝えることによって体を調整するのが一般的です。

もちろん体にある程度力を加えることもありますが、痛みがあるような施術を行うことはほとんどありません。

気を体に送り込むことを「愉気」と呼びますが、愉気は回数を重ねることによってより効果を発揮しやすくなり、この愉気によって体の持つ潜在的な力を引き出すことこそ、野口整体の目指すところなのです。

出典 整体ナビ